〔「謝らなくてもいい」と呼ぶ者あり〕
13:
◯健康福祉局長 失礼しました。
開会いただけるような状況になりましたことを御報告申し上げます。
14:
◯病院事業管理者 きのうの地震、そしてきょうの台風ということで、大変心配いたしましたが、おかげさまで特段の被害とかそういうこともございませんで、ここで安心して御報告申し上げたいと思います。
いろいろ御心配をかけました。ありがとうございました。
15:
◯委員長 再度お諮りいたします。
まず、審査の方法についてお諮りいたします。審査の順序は、お手元に配付の
審査順序表のとおり、議案、請願の順とし、このうち議案については
順序表に従い、順次質疑を行い、全議案に対する
質疑終了後、決定に入ることにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
16:
◯委員長 御異議なしと認め、ただいまお諮りした方法により、審査を進めることにいたします。
なお、議案及び
請願審査終了後、
所管事務について、当局からの報告及び
質問等を願いますので、よろしくお願いいたします。
《
付託議案の質疑について》
17:
◯委員長 それでは、これより
付託議案の審査に入ります。
まず、第114
号議案平成10年度仙台市
一般会計補正予算(第3号)第1条
歳入歳出予算の補正中、歳出第3
款民生費、第3条
債務負担行為の補正中、
ケアハウス建設助成事業、
老人保健施設整備助成事業、第4条市債の補正中、ひとにやさしい
まちづくり事業費について質疑を願います。
18:
◯青野登喜子委員 二、三点お尋ねしたいと思います。
一つは、
高齢者保健福祉計画の
基盤整備の一つになっております
ケアハウスの
建設費補助金の追加について、最初に補正として追加した理由とその内容のあらましを伺いたいと思います。
19:
◯高齢保健福祉課長 今回の
ケアハウスの補正でございますが、
国庫補助については非常に厳しい状況にあるということは前に申し上げたところでございますが、今回国の方で
景気浮揚策というようなことで
補正予算を組みまして、その
補正予算を活用して
ケアハウスを建設するというふうなことで、今回提案をさせていただいたわけでございます。
概要でございますが、
経営主体が
社会福祉法人の
愛泉会でございまして、荒浜にございます潮音荘という特養の敷地内に建築するというようなことで、定員が30名、鉄筋コンクリート2階建ての大体1,400平米というふうな概要でございます。2ケ年事業というふうなことで建設を進めまして、
オープンが来年の8月を予定しております。
20:
◯青野登喜子委員 そうしますと、このたびのこの
ケアハウスの新たな建設を含めますと、これまで進めてきている
高齢者の
保健福祉計画の目標に対しての到達はどこまでになるのかですね。さらに、その目標を達成する
見通しなどはどうなっているのかお伺いしておきたいと思います。
21:
◯高齢保健福祉課長 ケアハウスでございますが、現在4施設、
ベット数として160床ございます。今回御提案させていただいております荒浜も含めまして、これから計画している施設が4施設ございます。それらを含めますと合計で300床、
高齢者保健福祉計画の
達成率でいえば、75%というふうに予想しております。
22:
◯青野登喜子委員 ケアハウスもかなり
待機者がいるということを伺っておりますけれども、現在の
待機者はどれぐらいになっているのか。また、今後さらに4施設を整備するという計画の中で、解消できる
見通しなのかどうか、そこのあたりも御報告をお願いいたします。
23:
◯高齢保健福祉課長 ケアハウスの
待機者の状況でございますが、8月1日現在で108人
待機者がございます。今回4カ所というふうなことで計画をしておりますが、1施設につきましては現在建設を進めておりまして、来年の4月1日
オープンというふうなことで考えています。そのほかの3施設についても、厳しい状況ではありますが、ほぼ可能なのではないかというふうに予想しております。
24:
◯青野登喜子委員 次に、
長町地区の
保育所の
用地取得に関連して、これも同じく補正をした理由とその目的、内容を御説明いただきたいと思います。
25:
◯保育課長 今回の
長町地区保育所用地の取得でございますけれども、同地区は
保育所に入りたくても入れないという
待機児童の非常に多い地区でございます。その
長町地区の
待機児童を解消するために新しい用地を取得いたしまして、その地に
保育所をつくるという予定で取得したものでございます。
26:
◯青野登喜子委員 この
長町地区は、特に
待機児が多いということですが、全市的に見たときに、現在の
待機児とその年齢別に見たときの特徴など、また昨年と比べてどういう状況にあるかということなども御説明いただきたいと思います。
27:
◯保育課長 待機児童数でございますが、9月1日現在での
待機児童数というのは727名となっております。
なお、
待機児童の内訳につきましては、これは従前と同傾向でございますが、0歳、1歳、2歳の
未満児、それと3歳児が多くなってございます。
昨年との比較でございますが、
待機率で見ますと若干の
減少傾向にはあるわけなんですが、絶対数といたしましては昨年よりも現段階で20人ほどふえているというような状況でございます。
28:
◯青野登喜子委員 そうしますと、整備5か年計画のもとで1万人の枠を目指しているということから見ますと、依然として
待機児の解消が改善されないでいるということになるわけですが、主要な原因はどこにあるというように見ておられるのか、その点を御説明いただきたいと思います。
29:
◯保育課長 確かに
待機児童の絶対数がふえております。そんな中で、その主な要因ということでございますが、私どもといたしましては、就学前の子供さんの数というのはそんなにふえていないということもありますけれども、女性の方々が仕事や出産──育児、出産が終わって育休が明けてもやっぱり仕事を続けるというような状況がふえているというようなこととか、あるいは女性の
就労自体に関しまして、いわゆる
M字カーブというところの底上げが進んできているものというふうに理解をしております。あわせて、私どもの方で、5か年計画もそうでございますが、いわゆる利用しやすい
保育所というものを目指してきているということも需要増につながっているのではないかというふうにとらえています。
30:
◯青野登喜子委員 今回のこの
長町地区の
取得用地のすぐ近隣に、既存の
長町保育所があるわけです。本会議でもその点に触れたわけですけれども、地域の中では廃止になると。既存の
長町保育所が廃止になるのではないかという話を前提にして、その跡地に公園をつくる計画というのが区役所の方から説明されているということなども聞いていたものですから、その点について、本会議で触れた点では、
未満児の
保育施設としてできる限り存続していきたいと、こういう御回答でしたので、そこのあたり再度御回答いただきたいことと、その跡地に公園をつくるというようなことが固まってしまうようなことになりますと、後で整合性がとれなくなってくるのではないかと思いますので、その点につきましては、急ぎきちんと地元の
区役所等との間でも、また公園を担当している担当局との間でも整理しておくことが必要なのではないかと思いますが、この点についてはいかがでしょうか。
31:
◯保育課長 現在の
長町保育所の取り扱いについては、本会議でもお答えをしておりますけれども、
長町保育所という形での存続ということは考えておりませんで、現段階では
長町保育所の廃止ということを考えております。
なお、先ほど申し上げましたけれども、同地区の
待機児童数、特に
未満児の
待機児童数が多いということもございまして、現在の建物を利用いたしまして暫定的な未満
児型保育所というものの設置を考えております。
32:
◯健康福祉局長 現在の
長町保育所の廃止後の
考え方といたしましては、ただいま課長から御説明申し上げたところでございますが、公園という話、これとの整合はどうなんだという件についてでございますが、私ども、確かに地元の方の御要望として、公園化をという話は以前よりお聞きいたしておりまして、それとの関係になるわけでございますが、これから今後の
長町地区というか、太白区のこういった
保育所整備の中で吸収されるまでの間、暫定的に
未満児型の
保育所という形で利用させていただけるような御説明を地元の方に申し上げていく必要があるというふうに思っているところでございます。今後
未満児型の
保育所にいたすということにつきましては、来年度この用地を取得いたしまして、
保育所を建設いたすわけでございまして、再来年から
長町保育所が廃止になるわけで、そこからの
暫定利用ということになるもんですから、その前に関係の
団体等も含めて、いろいろ御説明申し上げていきたいと思っているところでございます。
33:
◯青野登喜子委員 廃止そのものについては、私は存続すべきであるという意見を持っているものですけれども、暫定とはいえ、その施設──建物は当分存続することは間違いないことですよね。ですから、廃止するということだけが前面に出てしまってひとり歩きするというようなことだけは回避する必要があると思うんです。当面暫定とはいえ、存続するんだということについて、きちんと明確にさせておく必要があるのではないかということなんです。そこのところをあいまいにしておきますと、廃止するということで公園の計画だけが具体化していくということにもなりかねないので、そこはきちんとさせるということが必要なのではないかということについてお伺いしておりますので、その点についていかがでしょうか。
34:
◯健康福祉局長 この
長町保育所につきましては、施設の
老朽化ということもありますもんですから
移転新築ということになりますけれども、その後は現在の
長町保育所は廃止するということでございます。ただ、こういう
老朽化している施設でございますが、
繰り返しになって恐縮ですが、この地区のやはり
未満児の待機というのがまだ多い状況にあると。ですから、
保育所として残すというわけにはなかなかまいらないということで、いわゆる分園的な形を含めて、
暫定期間、
入所人員も大幅に減らした中で、とにかく
未満児について救済を図ってまいりたいと。当然施設の
老朽化があるわけですから、この施設の利用については本当に
暫定期間というふうになるわけでございまして、今後この施設を利用しての恒久的な位置づけというふうには考えがたいというふうに考えております。
35:
◯青野登喜子委員 今、分園という形で使用していきたいと、利用したいと、未満
児型保育所として利用したいということですが、分園ということは、本園があるわけですね。その辺は、どういう考えから出ているんでしょうか。その本園というのはどこになるというふうにお考えになっていらっしゃるんでしょうか。
36:
◯保育課長 委員おっしゃるとおり、分園という場合には本園というものがございまして、本園の
指導管理下のもとで分園としての
保育所の運営を行うという形になります。今の時点で、どこの
保育所のというところまでは私どもの方でも詰め切っておりませんが、ただ、暫定的な利用の期間であるというようなことを踏まえまして、仙台市の方の
保育所の分園というふうな
考え方をいたしております。
37:
◯青野登喜子委員 本園にしても分園にしても
保育所ということで、それが
未満児の
保育所だということで
保育所にかわりはないと思うんですけれども、本園と分園では違うんでしょうか。何か別なもののようにとらえてらっしゃるようですが、
保育所としての分園であれば、
保育所ではないんですか。そこのところをはっきりさせていただきたいと思うんです。
38:
◯保育課長 分園の
考え方というのは、従来からあったわけではございませんで、最近の
待機児童数の状況というようなことを踏まえた上で、分園型で……。従前ですと、新しく
認可保育所をつくる場合には、距離的に2キロ以上離れたところになければならないというようなことがあったわけなんですが、それでは
待機児童の
対象児童の解消にやはり難しい面が出てくるというようなことから、本園の近くに分園という形で別の形のものも認めていいのではないかというようなことから出てきたものというふうに理解しております。
39:
◯青野登喜子委員 もう一度整理して局長に御説明いただきたいんですけれども、既存の
長町保育所は
老朽化していると。本来なら建てかえして
仙台市立の
保育所として新築して存続するという対象になるわけですが、仙台の場合は若干民間へ移管するという別な方針があるということが、一つこの
長町保育所の既存のものにはそういう事情が出てきているわけですが、
老朽化している
保育所であっても
未満児の
保育所ということで存続すると──それは形は分園という形をとるにしても、存続する施設は残るということには間違いないと思うんです。
運営形態がどうなるかは別としましても。そうなると、
跡地利用で公園をつくるというこの計画は、一時凍結ないしはその話は先のないものと、当分は
健康福祉局の所管の施設として維持するんだという立場に立つべきではないかということについて、先ほど質問したんです。その点についてどうかということを再度御答弁いただきたいと思うんです。
40:
◯健康福祉局長 公園との問題でございますけれども、私どもとしては公園につきましては、これは地元の御要望と、それから市の所管の部局という形、それから私どもが加わった中でその整理がこれからなされていくものと思います。
繰り返しになりますけれども、
暫定期間ちょっと使わせていただいて、その期間後は私の方としては撤退すると、
未満児施設については撤退するということで考えておるわけでございまして、そういう方向でこれから国とも協議が必要になりますけれども、そのほか
関係者との協議を行っていくと。ですから、今正直申しますと、この
未満児の部分は詰めた話になっておるわけではございませんで、ただ私どもとしては、やはり待機が多い以上、
暫定策であっても前向きに考えるべきではないのかという姿勢で申し上げているという状況でございますので、御理解いただきたいと思います。
41:
◯青野登喜子委員 撤退するなどということを進んで言う必要もないと思いますので、
未満児保育として今本当に切実ですので、これは廃止などという方向だけを打ち出すのではなくて、引き続き既存の
長町保育所の未満
児保育園としての特色を出した
保育所として存続をさせていくということを、私は強く意見として上げておきたいと思います。
次に、先ほども
ケアハウスの
建設補助──これは市の
総合経済対策の一環ということで補正をしたということです。
長町保育所の
用地取得も今の時期に出てきたというのは、これも恐らく
用地取得が法人、公共、そういう
福祉施設等についての
用地取得も
地方交付税等で措置されるというようなことから出てきたものというふうに受けとめていたんですが、いずれにしても市の
総合経済対策の一環という形で今回打ち出されているわけですね。そういう立場から見ますと、122億を超える市の
景気対策の
補正予算の中で、
福祉関係は若干追加したとはいえ、その比率から見ると
かなり率は低いです。ですから、
高齢者の
保健福祉計画も、まだ特養ホームの方もかなりの
待機者が出ていることとか、
保育所などは今のように昨年の状況のまま一向に改善されていないということから見ますと、もっと思い切って前倒しで計画を進めるという措置ができなかったのかどうか、この点についてお尋ねをしておきたいというふうに思います。
42:
◯健康福祉局長 特養それから
保育所等、
福祉施設の
前倒し施工ということでございますけれども、御案内のように、特養というか
老人関係の施設につきましては、
高齢者の
保健福祉計画に沿いまして鋭意努力してまいっておるという状況がございます。その中で、ことしの初めごろまでですけれども、本当に特養にしろ
ケアハウスについてもおくれてますけれども、幾ら要望してもなかなか国では認められないという状況がありまして、最善を尽くしてきたんだけれども、なかなか
目標達成にいっていないという状況があったわけでございます。そういった中で、私どもは事あるごとに特養その他おくれている部分の迅速化を図っておるんですが、なかなか現時点で特養については、まだ国の方では厳しい状況がございます。それから、
ケアハウスにつきましてもそうなんですが、ことしの国の当初予算では入りませんで、結局
追加予算で、それでは追加になるので私どもの方としても何とかしてくれということで日参したということで、こういうふうに認められたという状況がございます。そういったことで、この
老人施設につきまして努力いたしておるというところを、まず御理解いただければと思います。
それから、
保育所につきましてですけれども、これについては
保育所等整備5か年計画──これは平成9年度からの計画として確定したわけですが、これに向けまして9年度、それから10年度と目いっぱいに近い形の計画で取り組もうといたしておるところでございます。そういった中でございますけれども、なかなか
待機者が減らないという状況もありますので、さらに特段の努力をしていく必要があると現在思っておるところでございます。そういった意味で、可能な限り整備の
前倒し等も考えてまいりたいというふうに考えておるところでございます。
43:
◯青野登喜子委員 今日の
経済不況は大変深刻な事態ですので、とにかく身近なところで仕事ができるような
公共事業を起こしてほしいということです。そういう意味では、
福祉施設というのは本当に
地元密着型で、
中小企業の方々にとっては
大変仕事確保の対策になるわけですので、今後も
景気対策ということから見ても相当の対策が引き続き求められていくことになると思いますので、いつ何どき国の
補助枠がふえるかもしれませんし、またふえるように福祉の方に転換を図らせていくという声を強めていく必要があるわけですが、それに対応できる準備というか、絶えず市の側もそういう態勢をとれる方向をとっておくということが必要だというふうに思いますので、その点を強く求めておきたいというふうに思います。
44: ◯八島幸三委員 私も
保育所の件なんですけれども、今
待機児童が727名ということで、
長町地区は
待機児童が多い地域ということですけれども、この727名中この辺の地域にどのくらいいるのかわかれば教えてほしいのですが。
それから、現在の
長町保育所を
未満児の
保育所として使うということですけれども、何人くらいの子供を考えているのか。
それから、新しい
保育所の定数と新しい
保育所での
未満児の数がどのくらいと考えているのか、両方教えていただきたいと思います。
45:
◯保育課長 まず最初に、
長町地区の
待機児童数でございますけれども、現在
待機児童という形で受け付けている中では、約90名になってございます。ただ、それ以外にいわゆる認可外
保育施設というところ、あの近辺の認可外
保育施設というところにいる児童が約300というふうにとらえております。うち
未満児──3歳
未満児というところは200名程度というふうにとらえております。
それから、現在の
長町保育所につきましての
暫定利用の場合の定員というところの
考え方なんですが、30名というふうに考えておりまして、いずれも
未満児というふうな形を考えております。
新しい
保育所というふうに現在土地を買ってそこに建てる
保育所につきましては、定員が130名、3歳
未満児と3歳以上児の割合については、おおむね半々というふうな形で考えておるところでございます。
46: ◯八島幸三委員 90名。無認可に入っている方もいるから、ひょっとするともう少し待っている人がふえるのかもしれませんけれども、
未満児に
待機者が非常に多いということで、当局が考えた
未満児の施設として使うということは非常に理解はするんですが、もう一歩踏み込んで、
未満児だけじゃなくて、ほかの3歳以上児も含めてここを使ってみようかと。分園でも何でもいいんですけれども、いずれにしても使おうかということは検討なされませんでしたか。
47:
◯保育課長 申し上げておりますように、同地区で
未満児の待機が非常に多いということも一つございます。
それから、先ほど定員が30名というふうな形で申し上げましたけれども、
未満児の場合は最低基準の中で面積を非常に食うというような形になっておりますので、30名入れますと現在の
長町保育所の建物をほとんどすべて使わざるを得ないというような状況が考えられておりますので、これ以上、以上児をふやして定員をふやすというようなことは難しいかなというふうに思っております。
48: ◯八島幸三委員 現在も何人の
未満児がいるかわかりませんけれども、
未満児を抱えて保育の事業をしているわけですから、私は
未満児30名でももう少し
未満児以上の子供も扱えるような余裕があるのかなという判断をして質問をしたわけです。課長はそれができないということですから、難しいということですから、これ以上は話をしませんが、
未満児ですから、3歳になった次の4月か、あるいはある時期に別な
保育所に移るということになるんだと思いますけれども、そういうような子供の精神的なものを考えたときに、こういうような
未満児という特定の年齢までということでの扱いをすることが果たしていいのだろうかという単純な疑問を感じるわけですけれども、その辺についてはどのようにお考えなんでしょうか。
49:
◯保育課長 基本的には委員がおっしゃられたとおりだろうと思っております。
未満児だけの
保育所ということになりますので、2歳が終わった時点で3歳児に上がる時点では、どこか別の
保育所に移るというふうなことになります。そのあたりにつきましては、卒園する方の
保育所、それから受け入れる形になる
保育所の連携を十分にとってやってまいりたいというふうに考えております。
50: ◯八島幸三委員 ぜひその辺十分配慮してやってもらえればなと思うんですけれども、ところで今5か年計画で平成13年度までに1万人体制をと言っているわけですが、これが実現して、そしてまた11年度に建設ですけれども、あとそのほかに11年度に計画しているものも含めて、残りどのくらいの──3年の間にどの程度のものをつくっていかなくてはいけないのか教えていただきたいと思います。
51:
◯保育課長 今後の計画のお話だと思いますが、当初新しくつくるという意味では、13カ所の
保育所の新設を行っていくというような形にいたしております。平成11年度につきましては、11年度に建設するというような予定にいたしておりますものが、3ないし4カ所というふうに考えております。これは12年4月1日の
オープン分というようなものでございますけれども、その後5か年計画の着実な推進ということにあわせまして、現在の少子化というのが非常に急速に進んできているというようなことから、少しでも早目に計画を前倒ししてでもやりたいというようなところもございまして、計画の箇所数の前倒しというようなことを考えると同時に、もう少し新たに計画に繰り入れることができないかというようなことも含めまして検討を進めておりまして、平成14年度
オープン分がこれまでの計画の中では最終の形でしたが、できれば1年でも早く達成できないかなというふうな
考え方を持っております。
52: ◯八島幸三委員 そうすると、11年度以降で3年あるいは2年で10カ所ぐらいになるんですか、新たにつくると。今までの計画からすると、今課長はもっともっと早く、1年でも早く進めたいという意気込みはわかったんですけれども、逆に結果的に目標年度までにむしろ目標を達成できないということを心配するわけですけれども、要らない心配なんでしょうか。
53:
◯健康福祉局長 平成9年の状況を見た結果、待機がなかなか減らないということで、現時点で私ども、さらに計画の前倒しを考えなくてはならないのかなという状況にあるということでございまして、今後その部分については内部の詰めを行いながら、そういう方向で努力していくということになります。ただ私ども、1万人保育という部分についてもこれまでも御説明申し上げていることでございますが、1万人保育の確保につきましては、
認可保育所だけでカバーし切れるものでないというような前提に立っておりまして、認可外であります家庭保育室、事業所内
保育施設、家庭保育福祉員モデル事業といった形も含めまして、とにかく保育サービスの充実、拡大を図ることにいたしております。ですから、もちろん基本としては
認可保育所の拡充に努力いたしますが、そのほかもあわせまして、とにかく市民の保育サービスに大きな問題が生じないような形で努力してまいりたいというふうに思っておるところでございます。
54: ◯八島幸三委員 最後ですけれども、今局長がおっしゃったように前段は言わなくてもいいような話かなと私は感じましたけれども、あくまでも
認可保育所を計画どおりの中でどれだけきちんと整備していくのかというのが、まず基本だと思いますから、ぜひ頑張ってもらうことと、答弁は要らないかもしれませんけれども、以前今の部長が課長のときに、通町小学校のところの幼稚園をやめるんでここを
保育所とか何かに使ったらいいのではないか、使いたいんだという話があったと思うんですけれども、なかなか私はよくわかりませんけれども、文部省の関係で学校法人を取り消せとか、目的外使用だとかというのは大変面倒くさいんだということで今に至ってるんだろうと思うんですけれども、そこは既にやめているんですよね。みどり幼稚園でしたか。そういう意味からすれば、文部省の考えも考えとしてあるんでしょうけれども、現実問題として幼稚園として使っていない。設置者も──設置者に近い人でしょうか、ここは
保育所として使ってみたい、あるいは児童館みたいなことも言っていたこともありましたけれども、使ってみたいんだという意向も出しているわけですから、文部省を何としても動かして、幾ら文部省の範疇だからといってむだにしておく必要はないわけですから、何とかそこの道を開けるような検討を含めてやってみて、しかもあそこの通町小学校の前ですから、場所的にも非常に──市内中心部に
保育所をつくろうと思ったって、なかなか土地がないということでつくれないできているのも事実でありますから、私は積極的に文部省を動かしていく必要があるんだと思いますし、ぜひそのことを要望して、何かそのことに対して言いたいことがあれば、聞いて終わりにしたいと思います。
55: ◯岩崎武宏委員 ひとにやさしい
まちづくり事業費に関連して何点か伺います。
この事業、大変に重要な事業としてお取り組みいただいているんですが、始まりましてから五、六年が経過していると思います。今日までどのくらいの事業費が投じられているのかということと、どのくらいの整備に至っているかということ──整備率といいますか、対象施設別に教えていただきたいと思います。
56: ◯社会課長 お答えいたします。
まず、第1点の事業費についてでございますが、平成5年度からこの事業は開始しておりまして、平成9年度までの決算額合計といたしましては、52億2500万円強というふうになっております。
それから、どのくらいの整備率かということについてでございますが、建築物についてでございますけれども、当初計画と比較いたしまして、当初計画におきましては219施設を予定しておりましたけれども、基本的に改善事業、本事業で改善いたしました施設は230施設ということで、当初の予定を超えた形で整備をいたしております。これは
保育所を除いた建築物でございます。
続きまして、市営住宅の改善についてでございますけれども、当初予定につきましては、8団地ということで予定しておりましたが、この部分につきましては現在18団地を整備済みでございます。
それから、学校関係でございますけれども、当初の計画には予定されておりませんで、平成6年度から後発という形でスタートいたしたものでございます。そういう関係上、学校数は全部で196校ございますけれども、これまで施設改善とか、あるいは建てかえ等で改善済みとなっているのが63校という状況になってございます。
それから、公園についてでございますけれども、公園につきましても基本的にかなりの数に及ぶわけでございますが、整備をいたしておるのが、施設改善で17、建てかえ等で27ということで、これについては車いすを利用する方々の便所の設置ということで44を整備いたしておりまして、これは当初予定では14を予定していたんですけれども、そのような形で整備を進めております。
それから、道路の状況でございますが、道路はかなりの距離数になるわけですけれども、これまでのところ本事業におきまして約31キロの改善を行っております。その他、建設局におきましては、独自の安全改善という部分で31キロほど行っておりまして、現在約62キロが整備されているということで、当初におきましては路線で予定しておりまして、19路線を何らかの形で整備をしていこうということでございますけれども、これまでは24路線に着手、整備をいたしておりまして、現在引き続き対応をいたしておるというのが現状でございます。
57: ◯岩崎武宏委員 約52億を投じて鋭意整備をしてきたということですが、今の課長の答弁ですと、当初計画に対比してこれだけの整備率ですと。整備率という表現を私が使いましたので、ですから何に対して、何に比較してなのかということなので、そういう数字を持ってきたと思うんですが、対象施設によりましては当初計画、当初考えていた対象施設という点でいえば、既にそれを大幅に上回って整備をしているという実態があるんですが、今のような答弁を聞いていますと、私はこの先どこまでこれを整備されていくのかという最終的な施設改善事業の目標というか、達成点といいますか、それをやはり明らかにして取り組んでいく必要もあるのではないかと思うんですが、この点はどんなふうにお考えでしょうか。これが第1点です。
それから、第2点としては、学校という施設が1年立ちおくれてスタートしたと。196校中、バリアフリー化されているのは63校だと。私は、どうして最初に学校が対象施設に加えられなかったのかということを、当局に言った記憶があります。いろいろ考えていきましても、平素の児童生徒が教育を受ける場としての学校のバリアフリー化というのが非常に大事なことであるというだけでなくて、阪神大震災の例を引くまでもなく、いざ災害というときに、学校というものが地域の中の非常に大事な中核的な施設として大きな機能を果たす場になっているということは、疑いのない事実なんです。そういう点からいいましても、それから学校施設の地域解放という点からいいましても、災害時だけでなく平素の利用という点を考えても、学校施設がバリアフリー化されていくということは非常に大事だと思うんです。そういう点で、1年立ちおくれてという事情はわかるんですが、今後学校施設のバリアフリー化というのをどんなふうに進めていくお考えなのかということが第2点です。
それから、まとめて申し上げますが、もう一つは、一生懸命整備に努めていただいているというのは私も承知しておりますが、実際の実感といいますか、仙台のまちが随分人に優しいまちになったなあと、障害を持つ人も、体の不自由なお年寄りの方も、妊産婦もあるいは小さな子供たちも、非常に便利になったなあという実感には私はまだ少し遠いのではないかという感じがするんです。このように一生懸命公共施設のバリアフリー化を進めているにもかかわらず、この実感との間のかなりの距離といいますか、これがなぜ出てくるのかというようなことを考えてみたんですが、どうも施設の改善というハード面については着々と進んでいるようにも思えるんですが、一面で非常に重要なソフト面の配慮、充実という点が、大幅に立ちおくれているんではないかという印象を強く持っているんです。
この3点についての当局の考えをお聞きしたいと思います。
58: ◯社会課長 第1点の今後の達成点といいますか、それに関連したお答えでございますけれども、委員お話しのとおり、確かに未整備の施設等があることは事実でございます。実施計画上におきましては、平成11年度まで本事業を推進していこうということで位置づけております。そういう計画ではございますけれども、先ほど触れましたとおり、道路等、あるいは公園等につきましても、あるいは学校につきましてもまだ整備を要するということから、11年度以降も整備に努めてまいりたいということで、これにつきましては関係局と十分協議しながら早期に改善ができるよう努力してまいりたいと考えております。
次に第2点の、学校のバリアフリー化ということについてでございますが、先ほど触れましたとおり、後発という観点から、学校関係につきましては残りもまだ改善を要する学校がございます。それで、平成10年度からは1年に15校ずつ整備をしていこうということで、9年度までは6校だったのですが、10年度からは倍以上にふやしまして15校ずつ整備していこうということで、後発ながら改善の施設をふやしております。そういうことから、今後もその辺の改善を早めるよう、教育
委員会とも協議しながら進めてまいりたいと考えております。学校のバリアフリー化ということも極めて重要な部分であると理解しておりますので、そのように進めてまいりたいと考えております。
第3点につきましては、ハード面についてはかなり整備されてきているというお話でございますが、ソフト面の充実という部分については立ちおくれているのではないかという御指摘でございますが、委員も御存じのとおり、確かにソフト面ということにつきましては、我々としてはバリアフリー化ということで、いろいろな施設の改善を最優先にしながら、一方で各事業者の皆さん、あるいは市民の方々の御理解と御協力の中にバリアフリー化のソフト面について協力いただくような形で関係各局と進めております。例えば、誘導ブロック上に店の商品を置いたり、あるいは看板が置かれていたりとか、そういうふうに見受けられる部分もあるわけですけれども、そういう部分につきましても、関係局と協議しながら、指導、指示ということに努めておりますので、引き続きそういう面の充実を図るよう関係局と十分連携をとってまいりたいと思っております。
59: ◯岩崎武宏委員 3点目のソフト面への配慮といいますか、充実という点について、課長は放置自転車やはみ出し商品の例を挙げて答弁されましたが、まさにそういう点に非常に大きなひとにやさしいまちづくりを進めていく場合のもう一方の大事な点があるというふうに私も思います。放置自転車、はみ出し商品だけでなく、看板類とか電柱とか、もう一つやはり市内でよく見受けられますのは、ビルの建築工事をしている場合に、工事が完了するまでのかなりの間、工事車両の出入り口の部分に鉄板が敷かれたり、厚手のマットが敷かれたりして、せっかく点字ブロックが敷設されているんですが、それがきれいに消去されているというか、用をなさないような状況になっているというところがしばしば見受けられます。そういうところは、関係各局と連携を密にしてというふうにおっしゃいましたけれども、関係各局がひとにやさしいまちづくりという点について強く意識を持っているならば、当然指導があって、そういう状態というのはなくなるのではないかと思うんです。施設の改善がどんなに進んでも、もう片方においてせっかく整備された点字ブロックその他にしましても、それを大事にして、そしてそれが本当に生かされて効用を発揮できるようにするということは、市民一人一人の福祉の心というか思いやりの心といいますか、そういうものが非常に重要になってくるので、その点が欠落してしまったならば、何キロ点字ブロックを敷設しても、ほとんど意味がないのではないかと思うんです。特に強調しておきたいと思います。
4番目に、整備のあり方という点について、そろそろ一考があってもいいのではないかと考えております。例えば、歩道については隅切りをしますと。点字ブロックを敷設しますと。公園については身障者用のトイレを設置します、建物については手すりやスロープをつけますと。こういうパターン化された、決まったような形で、どこの建築物もどの対象施設も同じように整備をしていくということで、果たしていいのだろうかと私は疑問を持っております。例えば、歩道一つにしましても、歩道というものをひとにやさしいまち仙台の歩道というのはこのようにあるべきではないかという理念というか、そういうものをしっかり持って歩道の整備にかかるということが私は必要ではないかと思います。確かに、点字ブロックを打っていただくのも大事ですし、隅切りも必ず必要ですが、今まちの中の歩道を歩いてみますと、歩道は波を打ったようになっているところがあります。その波打ちというのは大変なものです。あと、幅員の狭さというのは、全体の幅員の中でどうしようもないという部分があって、簡単に改善できないかもしれませんが、努めて拡幅していただきたいということがあります。波打ちの状態は、何としても解消していただきたいという点だと思います。もう一つは、水はけとの関係だと思いますけれども、道路には勾配がついております。しかし、私の見るところ、歩道の中にかなり急な勾配といいますか、車いすで歩くのにはよほど腕力がないと前に真っすぐ進めないというような歩道が結構市内にあります。こういうようなところもしっかり見て、ひとにやさしい歩道づくりということを整備の中心に置いて進めていっていただけたらいいのではないかと思います。公園づくりにしてもそうですが、歩道を一例をとってそういう考えを述べてみましたが、整備のあり方について見直す考えはございませんか。
60: ◯社会課長 委員の方から、歩道の点あるいは道路の勾配の点についてお話をいただきました。委員おっしゃるとおり、確かに波打ちの部分あるいは勾配の部分等が見受けられるわけでございますが、これにつきましても建設局の方とは大分前からいろいろお話をさせていただいておりまして、基本的に新たな歩道を整備する際には、あるいは道路を整備する際には、そういうものがないような形で新設の場合対応しているというのが現状でございます。ただ、どうしても既存の部分につきましては、そういう部分がなかなかすぐに改善できないという部分があるようでございます。既存の場合、そういうことで一気に整備することが難しいということで伺っております。基本的に整備基準の見直しという考えはないかどうかというのがございましたが、どうしても不都合な点がいろいろ生じた場合につきましては、私どもの方では整備審議会を設置しておりますので、その中でいろいろと議論をいただきながら、整備の見直しが必要な場合につきましては見直すなど、その辺を検討してまいりたいと思います。
61: ◯岩崎武宏委員 5点目なんですが、私も先ほど意識してバリアフリーという言葉を再三使わせていただきましたけれども、ひとにやさしいまちづくりとか、福祉の街づくりとかということを──これは仙台市に限ったことではなくて、ほかの都市でも進めております。ほとんど全国にわたって進めておりますが、最近バリアフリーからユニバーサルデザインへということが盛んに
関係者の間で、あるいは自治体の間で言われるようになってきているということを私も聞き及んでおります。障害者のために特別な仕様のトイレをつくったり、何をつくったり、備えをしたりするということではなくて、むしろトイレ一つにしましても、その他のものにしましても、すべての市民が使いやすい、使って不便がないように、そういうデザインのもの、仕様のものに最初からつくっていくというか、あるいは改めるにいたしましても、特別に障害者用のトイレというのを一般用のトイレの隣につくるとかということではなくてですね。そういうことを言っているように私はこの用語を理解しているんですが、このバリアフリーからユニバーサルデザインへという、どうも大きな流れが始まっているように見受けられるんですけれども、仙台市のひとにやさしいまちづくりの推進に当たって、このあたりの
考え方をどのようにとらえ、今後に対応していこうというふうに考えておられるのか、伺いたいと思います。
62:
◯健康福祉局長 ただいま整備の大きな
考え方ということで、ユニバーサルデザインという考えについての御質問がありましたが、私どもといたしましては、ひとにやさしいまちづくり条例の根本にあります考えは、やはり委員御指摘の
考え方になるのではないのかなと思っております。特別に障害者の方だから、あるいは
高齢者の方だから、あるいは児童の例えば乳母車に不便だからとか、そういう個別でなくて、やはりすべての方が利用しやすいような形、そういったものを構築していくというのがノーマライゼーションの
考え方にもつながる考えでございますので、これからそういう理念と申しますか、考えで、私どもの方はもちろんでございますけれども、事業者の方に対しましても御協力を求めたりして進めてまいりたいと思っておるところでございます。
63: ◯岩崎武宏委員 実はもう少し用意をしてきまして、当局の御所見を伺いたいというふうに思っておりましたんですが、この後決算の方の審査ということもありますので、この後のことにつきましては、決算審査に絡めていろいろお考えを伺っていきたいと思います。
64:
◯委員長 終了いたしました。
次に、第120号議案財産の取得に関する件について質疑を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
65:
◯委員長 終了いたしました。
以上で、全議案に対する質疑を終了いたしました。
《
付託議案の決定の審査について》
66:
◯委員長 それでは、これより
付託議案の決定を行います。
決定の審査は、
審査順序表により順次、討論、採決を行いたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
67:
◯委員長 御異議なしと認め、ただいまお諮りした方法により審査を行います。
なお、要望事項等につきましては、
付託議案の決定がすべて終了した後に一括して確認をいたしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
その際、
委員長報告に織り込むものについては、その旨をはっきりと簡明に発言を願い、その旨の発言がなければこの場限りの要望として取り扱うことになりますので、この点御了承願います。
まず、第114
号議案平成10年度仙台市
一般会計補正予算(第3号)第1条
歳入歳出予算の補正中、歳出第3
款民生費、第3条
債務負担行為の補正中、
ケアハウス建設助成事業、
老人保健施設整備助成事業、第4条市債の補正中、ひとにやさしい
まちづくり事業費について討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
68:
◯委員長 討論なしと認めます。
採決いたします。歳出第3
款民生費ほかは、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
69:
◯委員長 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。
次に、第120号議案財産の取得に関する件について、討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
70:
◯委員長 討論なしと認めます。
採決いたします。第120号議案は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
71:
◯委員長 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。
以上で全議案に対する決定を終了いたしましたが、この際議案に対する要望事項等がありましたら、お願いいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
72:
◯委員長 なければ、以上で
付託議案審査を終了いたします。
《
所管事務について》
73:
◯委員長 今小山勇朗紹介議員は発言中でありますので、先に進めさせていただいてよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
74:
◯委員長 次は、
所管事務についてであります。
健康福祉局より報告願います。
75:
◯健康福祉局長 御報告申し上げます。
まず、仙台市
高齢者生きがい健康祭の開催についてでございます。
資料1をごらんいただきたいと存じます。
これは、
高齢者の社会参加活動や交流活動の支援を目的といたしまして、昨年より開催いたしておるものでございます。ことしは、9月19日と20日の2日間にわたりまして、仙台市体育館を主会場といたしまして、市内各所でスポーツ競技や講演会、作品展示、発表会等を行うものでございます。
次に、すくすく保育展の開催についてでございますが、資料2になります。
これは、本市と仙台市
保育所連合会の主催によりまして、昭和59年度から毎年開催いたしておるものでございます。内容といたしましては、子育てや乳幼児の食事、栄養についてのパネル展示や相談コーナーの開設等により、子育て家庭に対します支援を図っておりまして、毎年多くの市民の方々に御参加いただいておるところでございます。ことしは、来る10月15日と16日の2日間にわたりまして、仙台市福祉プラザを会場といたしまして、開催いたすものでございます。
次は、食中毒、腸管出血性大腸菌感染症の発生についてでございます。
資料3をごらんいただきたいと存じます。
まず、食中毒の発生についてでございますが、去る9月4日に泉区内の家庭において、家族4人が腹痛、下痢などの食中毒の症状を呈しまして、そのうちの3人が泉区内の
医療機関で受診をされております。9月8日にこの
医療機関から食中毒の届け出があり、泉保健所で調査いたしましたところ、患者の便から腸炎ビブリオが検出されたところでございます。
なお、発症者の共通食は家庭の夕食のみでありましたことから、この家庭を原因施設と推定いたしたところでございます。
続きまして、腸管出血性大腸菌感染症の発生についてでございますが、8月27日に宮城野区の
医療機関から、発生の届け出がございました。届け出のありました2歳の女の子につきましては、症状が既に回復いたしておるとのことでございます。また、9月10日に泉区の
医療機関から発生の届け出がございましたが、届け出のありました2歳の男の子につきましても症状は既に回復いたしておるとのことでございます。
次に、資料は用意してございませんが、結核予防週間について御報告申し上げます。
これは、9月24日から30日までの期間、全国で結核予防について国民に広報いたすものでございますが、本市におきましても地下鉄やバスの車内、市民センター等の市の施設にポスターを掲示いたしまして、早期受診等を市民に広報、啓発いたすこととしてございます。また、今年度におきましては、結核の予防体制の充実や関係職員の資質向上のために、
高齢者保健
福祉施設や
医療機関の医療従事者、労働安全衛生指導者、さらには保健所の結核関係職員を対象としまして、今月の7日に結核予防研修を実施いたしたところでございます。
続きまして、講演会「住まいとダニアレルギー」について御報告申し上げます。
資料4をごらんいただきたいと思います。
これは、ダニアレルギー予防のための具体的方法につきまして、衛生害虫の専門家を講師にお願いいたしまして、10月14日の午後2時から駅前のアエルの6階セミナールームにおきまして開催いたすものでございます。
次に、動物フェスティバルin仙台の開催についてでございますが、資料5をごらんいただきたいと存じます。
これは、動物愛護週間行事の一環といたしまして、毎年開催いたしておるものでございます。ことしで18回目となるものでございます。主な内容といたしましては、9月18日には仙台市シルバーセンターにおきまして、近年全国的にも話題となっておりますアニマル・アシステッド・セラピーにつきまして、医師、獣医師及び実践者のそれぞれの立場から講演をいただくことといたしておりまして、今後の動物愛護事業の参考にしてまいりたいと考えておるところでございます。また、23日には市民広場におきまして、盲導犬の紹介、しつけ相談、散歩をする方のための骨密度測定などを企画いたしております。
先ほど御報告申し上げました仙台市
高齢者生きがい健康祭、すくすく保育展並びにダニアレルギーの講演会等をあわせまして、お時間がございましたら委員の皆様にはお立ち寄りいただければと存じます。
それから、最後になりますが、昨日からの地震と台風によります私どもの
所管施設の
被害状況について、概略を御報告させていただきます。
まず、地震による被害でございますが、特別養護老人ホーム──これは青葉区芋沢にありますが、自生苑におきまして外壁に10センチ程度の亀裂ができましたほか、エレベーターの緊急停止が8カ所、それからボイラーの停止が4カ所ございましたが、エレベーターにつきましてはすべて復旧いたしております。また、ボイラーにつきましても本日中に復旧の
見通しと聞いております。また、
保育所等の児童関係施設におきましては、壁かけスピーカーの落下、扉の破損、停電等の報告がございました。
次に、台風による被害でございますが、各種の施設におきまして倒木、雨漏り等の被害がございました。また、老人
福祉施設におきまして、本日のデイサービスを4カ所で見合わせておる状況でございます。
ただいま、このように御報告申し上げましたが、幸いいずれもけが人等の発生はございませんで、そういった意味で一安心しておるところでございます。
以上でございます。
76:
◯委員長 ただいまの報告に対し、
質問等はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
77:
◯委員長 以上で報告事項関係を終了いたしました。
この際、当局から報告を受けた事項以外で、皆様から何か発言等がありましたらお願いいたします。
78: ◯八島幸三委員 二、三伺いますけれども、一つはケアマネジャーの試験が今月の20日にあるということなんですが、仙台市の職員の方──受験資格がある人は、例えば医者だとか、歯科医師だとか、薬剤師だとか、看護婦、保健婦、あるいは施設で5年以上働いた人とかといろいろあるんでしょうけれども、何人くらい受験する予定かわかりますか。
79: ◯介護保険準備室長 市職員の中でということでございますが、市職員につきましては任意の受験という扱いにしておりまして、正確な数字は把握しておりませんが、おおむね100名前後という状況と聞いております。
80: ◯八島幸三委員 時間も迫っておりますので、できるだけ短く聞きます。
国の方の試算ということで、どのくらいの人数が必要かということで、仙台の人口で割ってみると、おおむね300人くらいのケアマネジャーが必要になってくるのかなというふうに思うんです。その場合、民間でやる人もいるんだろうと思いますが、行政として、仙台市として、区役所だとか在宅サービス公社だとか、そういうところについてはどういうふうな配置を考えているのか教えていただきたいと思います。
81: ◯介護保険準備室長 まず、民間をベースに考えておりますけれども、行政につきましては、ケアプラン作成の指定を県の方から受けなければならないわけですが、そういうことは考えておりません。それから、在宅福祉サービス公社につきましては、いわゆる事業者としてホームヘルプ事業を今やっているわけですけれども、その事業者として当然ケアプランに関与してまいると考えております。
82: ◯八島幸三委員 もう一度確認いたしますと、仙台市ではケアマネジャーは一人もいないと、役所内には一人もいないということで確認していいですか。
83: ◯介護保険準備室長 職務上必要な部分という形で置く考えは、今のところございません。
84: ◯八島幸三委員 わかりました。これは、別な視点で論戦をしたいと思いますけれども、きょうのところはここまでにしておきたいと思います。
もう一つ、私も本会議で一般質問をさせていただいて、難病患者と遷延性意識障害者のショートステイとかデイサービスの受け皿と、それから療養するような施設を早く設置する必要があるんじゃないかという質問をして、前向きな答弁はいただいたんですけれども、そうはいっても御存じのとおり医療保険制度、診療報酬制度が変わったりして、どんどん在宅の方に追い込まれていて、大変厳しい生活を強いられている人がふえていることは間違いないわけですから、そういう方々からすれば、一日も早い設置を望んでいるんだろうと思います。当局が答弁したように、今県の方でいろいろ検討しているから、その結果を見ながらということなんですけれども、その検討
委員会は年度内に結論を出す方向だということなんですけれども、私が心配するのは、県の方でどういうことを検討しているのかということなんです。その辺についてわかる範囲で、今どのようなことを具体的に検討しているのか教えていただきたいと思うんです。
85: ◯地域保健課長 県で行っております対策
委員会の内容でございますが、本日も4時から開催予定になっております。
一つは宮城県神経難病医療ネットワーク事業の整備ということで、ネットワーク
委員会というか協議会の設置とか、拠点病院の役割とか協力病院の役割等について検討するとか、あとは拠点病院の選定等について検討すると伺っております。
二つ目としては、神経難病患者の個人ネットワークの形成ということで、保健所が中心になるのか拠点病院が中心になるのか、まだ定かではありませんが、コーディネーター機能を形成していくというようなことを伺っております。
それから3番目には、障害の方で既にスタートしておりますけれども、全身性障害者介護人派遣サービス事業と同様に、在宅ALS等の介護人派遣事業を進めたいということで検討しているようです。
四つ目には将来構想ということで、ニューロホスピス構想ということで、これは新たに出てきた内容なんですけれども、それについて検討するということで伺っております。
86: ◯八島幸三委員 局長も市長も本会議で答弁いただいているんですが、県の動向を見ながら積極的に検討してまいりますというような答弁になっているんですが、本当に素直な表現だろうと思うんですけれども、ただ必ずしも単独で進める場合と──県と仙台市がという複数のところで協力しながら物事を進めようとすると、どうしてもいたずらに時間がかかってしまうという心配もあるわけです。そういう意味からすれば、せっかく市長も局長も何とか早くいろいろなことを実現していきたいんだということでお考えのようですから、ぜひ県の方もしっかりやれということで動かしながら、できるだけ早い設置を求めたいと思います。改めて局長の決意は伺いませんが、ぜひそういうことでよろしくお願いしたいと思います。
それから、
委員長にお願いなんですが、諮っていただければと思うんですが、この間の本会議で我が
委員会の副
委員長であります田中芳久委員が、環境ホルモンについて随分質問ですか、自分の考えを言っていましたけれども、我々
民生衛生委員会としても、環境ホルモンというものはどういうものなのかということを、あるいはどういう問題が起きやすいのかというところをできるだけ理解をする必要性があるのではないかと思いますので、皆さんでそうしようということであれば、どなたか講師を──どういう場になるかわかりませんけれども、講師をお願いしながら勉強していくという機会をつくったらいかがと思いますけれども、その辺のお取り扱いをよろしくお願いしたいと思います。
87:
◯委員長 小山勇朗紹介議員に来ていただいておりますので、そのことについては後で。
《付託請願審査について》
88:
◯委員長 それでは、第5号請願じん肺被災者の救済とじん肺根絶に関する件について、小山勇朗紹介議員より説明をお願いいたします。
89: ◯小山勇朗紹介議員 各委員の皆さん、御苦労さまです。
今回の請願に対しまして、各会派より紹介議員として御協力を賜っていることに、深く感謝を申し上げたいと思います。
今回お願いしております、じん肺被災者の救済とじん肺根絶を求める意見書を提出していただくための請願理由について、私の方から説明をさせていただきます。
各委員におかれましては、マスコミ報道はもとより、今回の請願団体による説明なり、あるいは資料によりまして御理解を賜っているとは思いますけれども、知り得る内容について説明をさせていただきたいと思います。
毎年行われている
公共事業を初め、鉄道などのトンネル工事に従事してこられた労働者にじん肺が多発している状況にございます。また、毎年全国で2万人以上の方々がじん肺と診断をされ、そのうち1,000人以上が政府によって療養を要すると認定され、1,000人近くが死亡しているとのことであります。近年特に労災認定者の3分の1近くがトンネル工事によるじん肺者であることも、社会問題となっているようであります。このように、
公共事業を主として生み出されているじん肺被害は、早急に解決されなければならない重大な社会的また政治的問題として考えるところでございます。東北においても、トンネルじん肺被災者約200名が早期救済とじん肺根絶の運動というものを展開中と聞いています。また、この件につきましては、昨年の9月に北海道東北議長会議、同年10月の全国議長会議におきましても、決議されておりますことも申し添えさせていただきます。
以上、簡単ではございますが、請願の理由について説明させていただきました。ぜひ御理解を賜りまして、御採択いただきますようお願いを申し上げ、紹介議員としての説明を終わらせていただきます。
90:
◯委員長 ありがとうございました。
ただいま紹介議員より御説明をいただきましたが、皆様から紹介議員に対して、何か質問はございませんか。
91:
◯青野登喜子委員 一つだけお伺いしておきたいと思います。
請願の趣旨説明の中にもありましたけれども、じん肺が大変な苦しみを伴う職業病であるということと、現代医学をもってしても治すことができないという恐ろしい職業病だということですが、そうであれば、できる限り発生を予期して限りなく減少させていくための手だて、対策が当然とられてしかるべきものだというふうに思いますけれども、なぜじん肺患者の発生がこのように後を絶たない状態にあるのかということ、この辺はどんなふうにとらえてらっしゃるのかお聞かせいただきたいと思います。
92: ◯小山勇朗紹介議員 非常に大きな課題でありますけれども、以前は炭鉱なり鉱山なり、そういった部分でのじん肺が多かったというふうに存じておりますが、最近は特に公共工事、トンネル工事、こういう部分でのじん肺が多発しているというふうに考えているわけでございます。本来ならば、建設工事現場において粉じんの測定器といったものをきちっと国が義務づけをしていく、このことが一番大事だというふうに思いますし、既にじん肺にかかっている方々については、基金などをつくりながら救済をしていくということも非常に大事だと思います。また、今回このじん肺団体の方々が求めているのは、大手ゼネコン14社と鉄建公団ということで求めているようでありますけれども、国、自治体としてやっぱり大きな責任を感じながら、
公共事業を発注する側に対しての義務づけというのが一番大きな要因になっていくだろうというふうに考えています。
93:
◯屋代光一委員 これは大変な病気だということはこれを見てわかるんですが、救済というとどんなことを……。ここで言っているように今の医療では治すことができない病気だと断定的に書いてありますが、そういう治すことのできない患者を救済するというのは、どういうことを考えているのか。
それからもう一つは、先ほど質問がありましたように、根絶ということになったときに、仙台市で発注する仕事でもこういうことはあり得ることだと思うんですが、一番はやっている業者が悪いというよりも発注者の方の問題だと私は思うんです。その辺は、発注者側はこういうことに対して、工事の仕様の中で注意していないのか、その辺を紹介者としてわかっているのであれば、話してみてください。
94: ◯小山勇朗紹介議員 救済の関係についてでありますけれども、一つはじん肺を発生させた──この団体で今求めているのは、先ほど言ったように14社のゼネコンに対してなんですけれども、社会的正義を認めさせて謝罪をしてほしいというのが1点であります。
2点目としては、じん肺被害の実態に合った賠償と解決金を支払ってほしいと。
3点目として、その際消滅時効を理由とする責任回避をせずに、等しく賠償を行ってほしいと。
4点目として、じん肺を発生させないため、今後万全のじん肺防止対策を行うことと。
これらが、請求団の加害企業に対する要求というふうになってございます。
それから、請求団が目指すじん肺根絶の運動ということで、一つは屋代委員がおっしゃったとおり発注側にも大きな問題があろうかと思いますけれども、仙台市自身がトンネルを含めた工事のときにじん肺測定器なども含めた義務づけのようなものをやっているのかどうかというのは把握しておりませんので、
当局側にその辺についてはお答えいただきたいと。ここでは公共工事をやっているところは少ないなあ。土木の方ではないですからね。それで、じん肺根絶の運動でありますけれども、公共工事、トンネル工事発注者である政府あるいは建設省などと都道府県の共同責任において、社会問題としてのトンネルじん肺問題の解決にぜひ当たってほしいと。
二つ目が、建設工事現場において粉じん測定を義務づけるなどのじん肺予防対策の徹底をしてほしいと。
三つ目として、今後発生する被害者のために、トンネルじん肺補償基金制度を創設していただきたいというふうな形で、じん肺根絶に向けた要求としてはこういう3項目で根絶の要望をしている、運動を展開しているということでございます。
95:
◯屋代光一委員 今の説明の中で、訴訟を起こしている、その訴訟を起こしていることが、救済という中では損害賠償とかそういうものが救済ということになると、これを決議すると私たち仙台市議会は民事訴訟に介在することになるのではないかと、今の説明を聞くと危惧をするんです。この点は、紹介議員の方では、どうお考えでしょうか。
96: ◯小山勇朗紹介議員
考え方、とらえ方かなと思いますけれども、今既にじん肺にかかってしまっている方々、そして毎年1,000人近くが死亡しているという状況、先ほど
屋代光一委員からもお話がございましたように、地方自治体で発注している仕事の内容にもそういった問題が多く混在しているという
状況等を踏まえていけば、一日も早いじん肺患者の救済というものを目指してやるべきだろうと思いますし、今後そういったじん肺というものを再発させないという取り組みも非常に重要な一つであると思います。そういった意味では、司法に介入するという形ではなくて、政府なりにきちっとそういう対応というものを求めていくことが、救済、そしてじん肺の根絶の方向に向くだろうというふうに、私としてはそういうふうなとらえ方で筆頭紹介議員になったということでございますので、ぜひ御理解を賜りたいと思います。
97:
◯屋代光一委員 今の2回目の説明で納得いたします。私ども、民事訴訟をやっていることに対して、これを片方に有利になるような意見書を提出するということについてはいかがかなと思ったものですから、お話をしたので。2回目の説明の範囲での早期救済という
考え方なら、理解をいたします。
98:
◯委員長 ありがとうございました。
〔小山勇朗紹介議員退室〕
99:
◯委員長 それでは、第5号請願について、当局に対し何か質問はありませんか。
100:
◯青野登喜子委員 当局に一、二点確認させていただきたいと思います。
先ほど紹介議員からも説明がございましたように、じん肺は主に公共工事の分野で発生しているという事実、それと粉じん測定の義務づけも、粉じんの基準──抑制策としての基準もつくられないまま、多量の粉じんにさらされて作業に従事しているということになれば、行政としても見過ごすことのできない課題になっているのではないかと思いますが、この点についてどんなふうに受けとめておられるのか、お聞きしておきたいと思います。
101:
◯健康福祉局長 じん肺に係るただいまの質問でございますけれども、公共工事で多いという点、あるいは測定の義務づけがないという点がありますけれども、正直申し上げまして、この内容につきましては詳細を承知していないという部分がありまして、大変申しわけないんですが、私どもとしては、市民あるいは国民であれ、こういった形の疾患でお悩みになるということは、皆さんの健康を守る上から避けていきたいと思っておりまして、そういった意味で、こういった問題がある部分につきましては、国においていろいろ研究等がなされるべきかなというふうに思うところでございます。
102:
◯青野登喜子委員 従来、この分野に目を向けていくという機会が、なかなか目の前に突きつけられるということがそうあったわけでもないので、その点では今局長が言うお話の中身もわからないわけではないんです。ただ、先ほど来お話が出ていますように、一日も早い救済策が求められていると。それから、労働者が安全で働きやすい環境をつくっていく上での課題があると。こういうことでとらえていく必要があるのではないかと思うんです。そういう意味では、自治体も住民の健康や予防に責任を負うわけですので、そういう立場からぜひ国に働きかけるということも含めて、あらゆる機会をとらえて被災者の救済やじん肺根絶というところで、解決に向けて自治体としても努力すべきことではないかと思います。その点について、再度どんなふうに考えてらっしゃるのかお尋ねをしておきたいと思います。
103:
◯健康福祉局長 自治体としてどう対応すべきかという点につきましては、私どもは公共工事の直接の主管課ではございませんし、詳細はわかりませんけれども、そういった御質問があったという点につきましては、今後関係の部局にも話を通していきたいと思っております。
104:
◯委員長 ほかになければ、第5号請願について、取り扱いはいかがいたしましょうか。